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日文868(33)


「うん。中学の先辈」
「へー。绮丽な人」
満员电车が动き出し、千鸟先辈の姿が流れる景色と共に消えていく。
「―――ふぅ」
知らず知らず叹息を漏らす僕を、絵梨が横目で軽く睨んでくる。
「何それ。もしかして、初恋の人とか?」
「まぁね」
「えー」
颔く僕に、絵梨が不服そうに唇を尖らせる。
「怒らないでよ。今、好きなのは絵梨なんだから」
「ふーん、だ。罚として今日の映画は歩梦の奢りね!」
「はいはい、喜んで」
心が张り裂けそうな罪悪感と。
睾丸がはち切れそうな性欲と。
その両者を抱きながら僕は颔き、ポケットにねじ込まれた我慢汁と爱液でヌルヌルになった下着を指先でまさぐっていた。

胜利しただなんて思っていなかった。
股间にはまだ千鸟先辈に赍された快楽の余韵が炽火のように残っている。

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だが、それも絵梨と一绪にいれば。
先辈から距离を置けば。
时间が経てば。
収まるだろうと思っていた。
そうすれば、何事もなかったかのように、この先も、絵梨との日々を过ごしていけると。
だが、全然ダメだった。
絵梨と一绪に映画馆で映画を见ている最中も、スクリーンに一切集中することができなかった。
脳裏で再生されるのは、电车の中で千鸟先辈にされた事ばかり。
その声。その香り。その肌の感触。そして、赍された快楽。
ズボンの中でペニスは痛いほどに勃起し続け、パンツはぐっしょりと我慢汁に濡れて気持ち悪いことこの上なかった。
そして、无意识に僕はポケットの中にある千鸟先辈の下着をまさぐり続けていた。
(いっそここで………)
そんな思いがぐるぐると头の中で涡を巻く。
この暗い映画馆の中であれば、自慰行为をしてもバレないのではないか、と。

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だが、そんなことをする勇気はなかった。
(忘れろ、忘れろ……)
傍らでスクリーンに集中している絵梨の横顔を时折盗み见つつ、ただひたすらに心と体を内侧からジリジリと焼き尽くしていくかのような欲情に耐え続けるしかなかった。
まるで、千鸟先辈とのゲームが続いているかのようだ。
この场に千鸟先辈はいなかったが、その幻影だけでも僕を限界にまで追い诘める事など他爱もないことだったのだ。

「あー、面白かったねぇ!」
「あ、ああ」
ご満悦の様子で伸びをしている絵梨に生返事を返す僕。
何とか映画馆で自慰行为に耽るという诱惑には耐えたものの、どっと疲れてしまった。
早く帰って眠りたい。
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