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日文868(19)


结局、思いを伝えられぬまま、彼女は卒业してしまい、それ以来、一度も会っていない。
ふ、と千鸟先辈の视线が僕の肩越しに流れる。
その视线の先を追うと、絵梨がいた。
こちらの様子に気づく事もなく、スマホを弄っている。
「―――彼女さん?」
「え?……は、はい」
「可爱い子ね」
「そ、そうっすね」
「否定しないんだ」
くすくすと笑いながら千鸟先辈が首を倾げ、上目遣いに僕を见る。
「嘘は吐きたくないんです。絵梨は……僕の大切な彼女なんで」
千鸟先辈の视线を感じつつも、絵梨の方を见たまま答える。
耻ずかしさで、耳まで真っ赤になっている事だろう。
「良いと思う」
千鸟先辈の声が、さっきより近い。
僕の肩に、とん、と小さな颚を乗せてくる。
「あ、ありがとうございます」 本文来自nwxs5.cc
どくん、どくんと、鼓动が早钟を打っていく。
千鸟先辈の方を振り返る事ができない。
「工藤君のそういう処、昔から変わってないね」
「そうですか?」
「うん。いつも私の事、褒めてくれた」
千鸟先辈の吐息が、耳朶を擽る。
「それは……先辈が绮丽な人であるのは事実ですから」
「ふふ、嬉しい。じゃあさ………」
すーっ、と先辈の両腕が脇の下を通って僕の前に回り込んでくる。
密着度が强くなり、背中でむにゅりと柔らかなものが溃れる感触に头の中が沸腾しそうになる。
中学の顷は、胸が大きいという印象はなかった。
少女から女性へ。
先辈の成长ぶりに、戸惑ってしまう。
「私と彼女さん。どっちが可爱い?」
「せ、先辈っ……」
抱き缔められながら、耳元に嗫かれた意地の悪い质问。
(そういえば昔からこういう悪戯をよくする先辈だったっけ………) 本文来自nwxs5.cc
自分の容姿がずば抜けて秀丽であることを知っているのか知らないのか、人がドギマギするのを见て楽しんでいるかのような、そんな先辈だった。
「や、やめてください。もし絵梨がこっちを见たら……」
「ふふ、どうなっちゃうんだろうね……」
「だ、だめですよ、こんなこと……」
千鸟先辈の温もりと甘い香りに包まれながら、首を横に振る。
「じゃあ教えて?私と彼女さん。どっちが可爱い?」
ふぅっ、と耳に吐息を吹きかけられ、前に回された両手がさわさわと胸元を抚でてくる。
「んぅっ…ど、どうしてこんなこと……」
「どうしてかなぁ。もしかしたら、ヤキモチかも」
「や、ヤキモチって………」
「私、ずぅっと工藤君の事、好きだったんだよ?」
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